冠婚葬祭-しきたりとマナー

おせち

この記事は2021年12月13日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

最近は「おせち」も早くに注文される方が多いようですね?


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年々おせちのご予約をされるかたは増えていますし、人気があるおせちや、数に限りがあるおせちはすぐに完売しますので、準備はお早めにされたほうが良いでしょうね。大進でも、おせち料理のご予約を受けていますが、もう完売したおせちがあります。



おせち料理の由来(ゆらい)などはあるのでしょうか?


おせち料理はお正月に食べる代表的な料理です。おせちは漢字で書くと「御礼の“お”に季節の“せつ”」という字ですが、「節(せち)」は「節日(せちにち又はせつじつ)」のことを指します。
「節日(せちにち)」とは、季節の変わり目に当たる祝日のことで、1/1のお正月や1/7、3/3、5/5、7/7、9/9の五節句のことです。昔は季節の変わり目の祝日に朝廷で「節会(せちえ)」という宴会があり、
その宴会でのお料理を「御節供(おせちく)」と呼んでいました。この「おせちく」が後に「おせち」と略され、現代ではお正月に食べるものだけを指すようになりました。



「御節供(おせちく)」は漢字で、御節(おせち)を供えると書きますが、お供えの意味があるのでしょうか?


おせち料理は神様へのお供え物として作り、そして大晦日にお供えし、
年が明けると家族全員で神様からのおさがりを頂くと考えられてきました。



そういうことだったのですね。おせち料理の材料には、
「黒豆」は「まめまめしく」や「まめに暮らす」など、いわれはがありますよね。


そうですね。おせち料理の材料には、縁起の良い意味が込められています。
「えび」は腰が曲がっている姿から長寿の意味で、「数の子」は子宝に恵まれるように。「れんこん」は穴があいているので「将来を見通せるように」という願いが込められていますし、「かまぼこ」は紅白でめでたく、また昔は保存のきく海の幸と考えられて、高級品でした。「昆布巻き」は「よろこぶ」という語呂合わせで一家の幸せを願います。ほかにもいろいろありますが、基本的には縁起が良くて、
日持ちのするものですね。



おせちをいただくときは、「祝い箸」を使いますよね?


祝い箸は末広がりの八寸(約24センチ)で縁起が良く、「両口箸」「柳箸(家内喜箸)」「俵箸」とも呼ばれています。「両口箸」は両方の先端が細くなっていますが、一方は神様用、もう一方を人が使うことを意味しています。
おせちには年神様へのお供えものをいただくことで、新年を祝い幸せを授かる意味があるので、両口が使える箸で年神様と食事を共にすることを意味しています。
「柳箸」はお祝いの席で折れたりするのを忌み嫌うため、丈夫で折れにくい柳の木が使われています。縁起良く「家内喜」。家の内(中)が喜ぶと書くこともあります。
「俵箸」は中ほどが太めにできているのは、五穀豊穣を願い米俵を模しているからです。このように「祝い箸」はとても縁起の良い箸です。
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この記事は2021年12月13日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。