冠婚葬祭-しきたりとマナー

10月の行事

この記事は2021年10月04日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

10月は「神無月」…「神が無い月」と書きますが、改めて理由を教えてください。


10月のイメージ写真
これはご存知の方も多いかもしれませんが、旧暦の10月11日~17日までの7日間に日本全国の神々が、縁結びなどの会議を行うために島根の出雲大社に集まるので、各地から神々がいなくなる・・・という信仰からきています。
ですから島根県の出雲では反対に10月は「神在月(かきありつき)」と呼ばれています。出雲大社では現在でも旧暦の10月にあわせ、「神在祭」が催されます。



日本全国の神様が集まるのですか?


実は留守番の神様もいらっしゃいます。それが福の神とも言われる「えびす様」であり、10月20日には各地で「二十日戎」とも「戎講」とも呼ばれるお祭りが行われます。
これは唯一残ったえびす様を、漁村では「魚の神」。農村では「田の神」、商家では「商売繁盛の神」として手厚くもてなす祝宴です。広島で行われる「えびす講」もここから来ています。



10月といえば「体育の日」がありますが、「体育の日」は「スポーツの日」に改称されましたね。


はい。去年から「体育の日」は「スポーツの日」に改称しました。「体育」と聞くと学校の授業をイメージしてしまいますよね?
国民全員が、スポーツを楽しめる日ということをわかりやすくするため、「スポーツの日」と改称したようです。「体育の日」は1964年に日本で初めて開催された東京オリンピックを記念して、1966年に「スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう日」として制定された、国民の祝日です。
2000年にハッピーマンデー制度が適用されて、10月の第2月曜日になりました。ですが、今年は特例で、東京オリンピックの開閉会式に合わせて「スポーツの日」は7月23日となっています。



9月に「敬老の日」が有りましたが、10月には「孫の日」がありますよね?


「孫の日」は、1999年に制定された記念日で、10月の第三日曜日です。今年は10月17日です。
日本百貨店協会が消費促進のために提唱した記念日ですが、最近はイベントや、川柳コンテストなどが開催され、徐々に知名度を上げているようです。


一歳までのお祝いごと

あとはどんな行事がありますか?


二十四節気では10月8日が「寒露(かんろ)」です。山では紅葉が始まり、冷たい露が草に降りる頃となって、秋もいっそう深まる季節です。
また10月23日は「霜降(そうこう)」。寒い地方や山では秋が終わって霜が降りてくる時期となります。
あと有名なところでは10月31日の「ハロウィン」があります。もともとはこの期間に戻ってくる先祖の霊に交じって悪い霊もやってくるので仮装して身を守り、おどかして追い払う宗教的な意味合いのある行事でしたが、現代は民間行事として定着して、本来の宗教的な意味合いはほとんどありません。日本でも、仮装パーティーをする方が増えているようですね。

この記事は2021年10月04日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。