冠婚葬祭-しきたりとマナー

のし袋、金封

この記事は2015年02月16日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

まず熨斗袋の「のし」とは、どのような意味があるのでしょうか?


祝儀袋、不祝儀袋イメージのしは、「のしあわび」の略で、昔、アワビの肉を薄く切って、さらに延ばして使ったことの名残です。
のし袋の右上にちょっと縦長のダイヤ型のマークが「のし」です。中央のするめの様に見える黄色い部分が「のしあわび」、その「のしあわび」を赤と白の紙にくるんで水引をかけたものです。
一般的にアワビはおめでたい席に出る食材という意味がありますので、のし袋と呼んでいるものはお祝い事に使う紅白や金銀の祝儀袋のこととなります。
ご不幸で使う白黒の水引の袋には熨斗は付けませんので本来は熨斗袋とは言いません。祝儀袋、不祝儀袋をあわせて「金封」と言います。



お店で紅白の水引なのに、熨斗のマークが付いていない「のし袋」を見たことがありますが、
これはどういう時に使うのでしょうか?


はい。これは「お見舞い」などに使われる「金封」です。のしあわびには「引き延ばす」という意味がありますので、お見舞いなどに使う「金封」には、のしは付いていません。



のし袋の真中で結ばれている水引ですが、どういった意味があるのですか?


水引は、神様にお供えをする際にかける「しめ縄」が変形したものと言われています。
和紙をこよりにして、水のりを引いて乾かして作ったことから「水のりを引く」から転じて「水引」と呼ばれるようになりました。
昔、宮廷への献上物を紅白の麻のひもで結ぶ風習があり、室町時代に麻のひもが現在の和紙の水引に変わっていったようです。



のし袋に名前を書く際、何人の連名まで書いて良いものでしょうか?


一般的に3名までで、4名以上の連名の場合は「○○一同」・・・例えば「進物の大進 販売一同」とします。
その場合は半紙に全員の名前を書いて中包みに入れます。



名前を書く順番は、やはり年長者順でしょうか?


はい、そうです。正式には目上の人(位の高い人)の名前を金封の中央に書き、順に左へ書いていきます。
ただ最近では、最初の人の名前を中央に書いて連名にすると右側が空いてしまってバランスが悪くなるので、中央をはさんでバランス良く2~3名のお名前を書きます。
代表して持参する人の名前は最後に書きます。

この記事は2015年02月16日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。