冠婚葬祭-しきたりとマナー

年始の行事

この記事は2019年12月16日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

年始の行事をうかがう前に、よく聞く「松の内」とは、具体的には何日から何日までなのでしょうか?


鏡餅のイメージ「松の内」は元旦の1月1日に迎えた年神様がいる間のことを言います。もともとは1月1日から1月15日ですが、最近では1月7日までを「松の内」としているところもあります。



年始、お正月といえば「初詣」がありますよね?


年の初めに神社やお寺に参拝し、1年の無事と多幸を願う習慣です。現在では地域の氏神様や、全国有名神社仏閣に参拝するのが通例ですが、本来初詣は「恵方参り」とも言って、その年の干支に基づいた方向(恵方)にある神社などに参拝すると、特に福が授けられるとされていました。ですから、昔は年によって初詣の神社が違っていたそうです。初詣は元旦に限らず、松の内に済ませれば良いとされています。前年のお札や破魔矢などは初詣の際に神社に納めるのが正式です。



年始回りもありますよね。


年始回りのいわれは、本家と分家に分かれた一族が、お互いの家を行き来してお正月を祝ったのが始まりで、現在では実家や親戚、上司など日頃お世話になっている人達の家を訪問するのが一般的です。基本的には元旦は家族だけで過ごす日とされている為、元旦は避けて2日から訪問します。



1月7日には「七草粥」を食べる風習がありますよね?


。1月7日に7種の野草を食べる風習です。春の七草、「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」は、どれも若い芽で強い生命力があると信じられていました。正月のご馳走、おせち料理やお酒などで疲れた胃に、七草粥で胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養を補う効能も有り、長く受け継がれています。



小正月というのを聞いたことがありますが、どういった意味が? 


1月1日を大正月(おおしょうがつ)と言い、1月15日、正確に言えば1月14日から16日を小正月と言い、小正月までが、正月のお祝いの期間で、いわゆる「松の内」です。この小正月は女正月とも言われ、女性が正月の挨拶回りをする日とされている地域や、16日から女性が一日、仕事を休み遊ぶ日とされている地域もあるそうです。



1月11日は「鏡開き」ですね?


はい。年末から飾っていた鏡餅を割ってぜんざいに入れたりして食べる行事ですよね。この時、もちは「切る」と言うのは縁起が悪いことから刃物は使わずに、手や木槌で割るのが本来のしきたりです。しかし「割る」というのも言葉の感じが悪いため、「運を開く」という意味を込め「鏡開き」と呼ぶようになったそうです。

この記事は2019年12月16日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。