冠婚葬祭-しきたりとマナー

その他のお見舞い

この記事は2015年05月18日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

お見舞いというと「病気のお見舞い」を連想しますが、その他のお見舞いとはどのようなものがあるのでしょう?


お見舞いのしイメージ「お見舞い」とは、もともとは「誰かを訪問する」ことを示す日本語です。
また、昔は「巡回する」「見回る」という意味で使われています。
現在では、一般的には災害や事故などで怪我をした方や入院中の人を訪れて慰める行為として使われます。
ですから、季節のご挨拶の「暑中お見舞い」や「残暑お見舞い」、「寒中お見舞い」などに使われます。



震災や火災などの「災害のお見舞い」もありますよね?


はい。地震や火災などの災害にあった方には、可能であれば、まずは駆けつけてはげましの言葉をかけ、
お手伝いをされるのが一番だと思います。駆けつけることが難しいようであれば、品物を贈る場合は、
早めに食料品や飲料品、タオルや毛布などの日常必需品を。現金を贈られる場合は先方が少し
落ち着かれてから贈ると良いでしょう。この場合はのしや水引は付けず、白無地のお金づつみに
入れます。表書きは、「御見舞」とします。



「災害のお見舞い」の時もお返は必要なのでしょうか?


「災害のお見舞い」を頂かれた方は、まず「生活の建て直し」が最優先ですので、お返しをする必要はありませんが、落ち着かれましたらその後の報告をかねて地元の品など送られてはいかがでしょうか?



他にはどのようなお見舞いがありますか?


発表会やコンサートの時など、出演者をねぎらい励ます目的で贈る、楽屋お見舞いがあります。
これは発表会やコンサートに招待された場合に持参しますが、入場券を購入した場合は、必要ありません。
贈るものとしては、差し入れの気持ちで、花や果物、お菓子が一般的です。
この場合ののし紙は、水引は紅白蝶結びで、表書きは「御祝」、「楽屋御見舞」とします。のし紙を付けず、メッセージを添えられる方が増えています。
通常、お返しは不要ですが、出演者の記念として気持ち程度の品物を記念品として贈る場合もあります。



「陣中お見舞い」もよく聞きますが、どのような意味のお見舞いなのでしょうか?


陣中お見舞いは、選挙事務所や運動部の合宿などに激励の意味で贈ります。
「陣中」とは、「陣地、陣営の中、戦場」という意味です。
選挙事務所に贈る場合は、事務所が開設した初日に、花やお酒、お菓子などの食料品を贈るのが一般的です。
ただし公職選挙法により、候補者とスタッフのみに配られます。運動員や近所の方に配ると違反になりますので、充分に注意してください。
のし紙は、紅白の蝶の水引で、表書きは「陣中お見舞」又は「祈 必勝」とします。「祈 必勝」の場合、「祈る」のひらがなの「る」の字は書かず、3文字にします。
また「祈」の字を赤色で書き、必勝を黒で書きます。
お返しは違反となりますので、必要ありません。

この記事は2015年05月18日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。