冠婚葬祭-しきたりとマナー

年末のしきたり

この記事は2015年12月21日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

年末のしきた、どんなことがありますか?


ゆず湯12月13日の「すす払い」があります。いわゆる「年末の大掃除」ですね。
「そんなに早く?」と思われるかもしれませんが、昔は里帰りの時間も考慮して決まっていたようです。
新しい年の歳神様を迎える準備として、一年のほこりと穢れをはらう行事でした。現在も神社仏閣でこの風習が残っているところが多いです。
一般家庭では28日ごろが一番多いですかね?
またこの日は正月の準備を始める「事始の日」でもあります。
年末押し迫ってあわてて準備するのではなく、余裕を持って準備をしておきましょう。




お正月の準備としてはどんなことがありますか?


大まかに言いますと、年賀状の準備をして元旦には届くよう25日くらいまでには投函できるようにします。
あとお正月に使うポチ袋、新年のカレンダー、手帳と年末になると人気のデザインのものは売切れたりしますのでお早めに。
年始の挨拶回り用に年賀の品も用意しておきましょう。




12月には「冬至」もありますよね?


はい。二十四節気の一つで、昼の時間が一年で一番短い「冬至」が12月22日です。冬至にはかぼちゃを食べ、ゆず湯に入る風習があります。
実はこれは理にかなっているんですよ。
昔は冬に新鮮な野菜が少なかったため、保存が利いて、ビタミンが豊富なかぼちゃで野菜不足を補って風邪をひきにくくしていたという昔の知恵から生まれた風習です。



ゆず湯はどうなんでしょう?


ゆず湯に入る風習は、江戸時代に始まったとされています。「冬至」をお湯で治すと書く「湯治」にかけています。
また、ゆずは「融通が利く」ように願いを込めているんですね。
単に言葉に掛けているだけでなく、ゆずには血行を促進する効果がありますので、
風邪や冷え性に効くといわれています。フォークなどで数箇所穴を開け湯船に浮かべるとより効果的みたいです。
ただ刺激成分が含まれていますので、肌の弱い人は少量にしたり、絞り汁を入れたりすると良いでしょう。



他にも年末のしきたりはありますか?


12月の半ばから年末にかけて、しめ飾りなどの正月関係の飾り物や、おせち料理用の食材を売る「年(歳)の市」が各地で開催されます。
特に大晦日の市は「捨市」ともよばれ、売れ残った品が捨て値で売られることから呼ばれるようになりました。
この市を利用して、正月の準備をしていたんですね。
年末のしきたりとは、体調を崩さず、元気に、新しい年(年神様)を迎える準備をしましょう!ということですね。

この記事は2015年12月21日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。