冠婚葬祭-しきたりとマナー

三月の行事

この記事は2016年02月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

3月の行事と言えば3日が「ひな祭り」。
そして14日は、バレンタインデーのお返しの日、「ホワイトデー」がありますね。


ホワイトデー:マシュマロはい。ホワイトデーは日本で生まれた習慣です。始まりについては、いろいろな説がありますが、1970年代の後半に福岡市にある老舗のお菓子屋が「バレンタインデーのお返しにマシュマロを」とマシュマロを売り出したのが始まりで、その後クッキーやキャンディーを販売する菓子店が続いた…という説が最有力だそうです。
名前の由来は、飴の材料である砂糖が白い為「ホワイトデー」と命名されたそうですよ。
ホワイトには「正義」「正しい」「潔白」という意味もあるそうです。



3月21日は「春分の日」ですよね。


「春分の日」は昼と夜の長さがほぼ等しくなります。この日を境にして夏至まで昼間が徐々に長くなっていきます。
春分の日は「自然を称え、生物をいつくしむ日」と定められた祝日です。
長い間、冬眠をしていた動物たちが動き始め、また人々もやる気に満ち溢れる時期です。



「春分の日」といえば、「お彼岸」でもありますよね。


「お彼岸」は「彼の岸」と書き、極楽浄土を表します。仏教の思想の中に「西方浄土(さいほうじょうど)」というのがあり、極楽浄土は西にあると考えられています。
お彼岸の日は太陽が真西に沈みますが、「真西に沈む太陽は、極楽の東門に入る」と伝えられていることから、この日の太陽を拝むことは、浄土の東門を拝むことと考えられていました。
また、この日に先祖の霊を供養することは、極楽におられるご先祖様を拝むことになり、迷わず極楽浄土に成仏できるといわれていたため、「お彼岸」にお墓参りをする慣わしとなりました。
そして、お彼岸と言えばおはぎを思い出しますよね?春は牡丹餅(ぼたもち)、秋はお萩(おはぎ)と呼ばれ、春は大きく、秋は小ぶりに作り、近所に配る習慣がありました



「秋分の日」もお彼岸ですよね。


「秋分の日」は「先祖を尊び、亡くなった人をしのぶ日」とされ、祝日に定められています。
春分、秋分の日をはさむ前後7日間を彼岸と言います。初日は「彼岸の入り」、中心の日は「中日(ちゅうにち)」、最後の日を「彼岸明け」と言います。



春は転勤や引越しのシーズンですが、「お餞別」として贈り物をされる方も多いでしょうね?


本来、餞別は遠くへ旅立つ人に、はなむけの気持ちを込めて金品を贈る事です。
昔は今と違って、旅は手軽ではなく、安全なものではありませんでした。旅立つ人に贈る餞別は別れの印でもあったそうです。
今はそういった意味合いは薄れて、お世話になったお礼や今後の幸せを祈ってのお餞別となっています。

この記事は2016年02月22日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。