冠婚葬祭-しきたりとマナー

鯉のぼり

この記事は2016年03月07日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

まずは鯉のぼりの由来から教えて下さい。


鯉のぼりイメージ鯉のぼりの由来は中国の言い伝えからきています。成功や出世をするために通らなくてはならない困難や試験を「登竜門」と言いますよね。
竜門とは中国の黄河中流にある流れが急なところです。
「もし、この竜門の滝を昇れる鯉がいれば、それは竜になるだろう」という言い伝えからきています。
このことから、この鯉のようにどんな試練にも耐えて立派な人になるように…と、子どもの出世を祈るために、江戸の中期に鯉のぼりが立てられるようになりました。



江戸時代から飾られていたんですね? 


本来は真鯉(まごい)…黒い鯉のみ飾られていたそうですよ。それが、明治時代に真鯉と緋鯉(ひごい)の対であげるようになり、昭和からは家族を表すものとして子供の青い鯉を添えたものが主流になりました。
また、真鯉に赤い裸の男の子がしがみついてる柄を見たことはありませんか?これは、金太郎で、金太郎が自分より大きい鯉を捕まえた伝説をもとにしているそうです。
鯉に金太郎の柄は、江戸時代より「立身出世」や「たくましく健康に」との願いが込められています。



鯉のぼりには5色の吹き流しが付いていますよね。この5色には何か由来はあるのでしょうか?


吹流しの5色の由来は、東西南北を守る四神と言われる聖なる動物からきています。一つ目は青龍。
この青龍の青は知性。次に白虎の白は神聖を意味します。そして赤は朱雀。鳳凰のことですが、朱雀の朱の赤は成長を意味します。
最後に玄武。こちらは蛇と亀が合体した姿です。玄武の黒は力という意味が込められています。
さらに最も高貴とされる、皇帝の色、黄色が加わりました。
ですが、最近はこの色以外にもいろいろなデザインの吹流しがあります。



鯉のぼりは外に出したままで大丈夫ですか?


ポリエステルやナイロン素材のものがほとんどですので、色落ちの心配はないと思いますが、紫外線の影響もあり汚れが染み付きやすくはなりますので、雨の日や風の強い日は取り込むほうが良いでしょう。
また、外に鯉のぼりを飾れない方には、室内用の鯉のぼりも人気がありますよ。
なんと言っても、鯉のぼりはお子様が喜ばれますので、ぜひ立てていただきたいですね。



二番目の男の子が生まれたら、鯉のぼりはどうすれば良いのでしょうか?


弟鯉として、鯉のぼりを一匹付け足すことができますよ。青色の子供鯉の下に緑色などの弟鯉を泳がせてあげてください。
また、女の子が生まれた場合も橙色の鯉のぼりを妹鯉として泳がせた方もいらっしゃいましたよ。

この記事は2016年03月07日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。