冠婚葬祭-しきたりとマナー

子どものお祝い

この記事は2016年03月15日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめてお届けいたします。

お子様のお祝いって、何だかたくさんありそうですね?


七五三の女の子はい。出産から始まって、7日目のお七夜、約一ヶ月後のお宮参り、100日目のお食い初め、一年目の初誕生。
その他に初節句、七五三に入学祝い、十三参りに卒業祝い…ほんとうにいろいろあります。ただ最近は、ご出産のお祝い意外はほとんどお身内だけで祝うのが一般的ですね。



やはり、たくさんありますね。


はい。まず出産してすぐのお祝いに「お七夜」があります。数字の七に夜と書く、生後7日目に行われる赤ちゃんが生まれて初めてのお祝いですが、平安時代のしきたりに由来しています。
この時代は赤ちゃんが生まれても、すぐに亡くなることが多かったので、赤ちゃんが生まれた日、3日目、5日目、7日目、9日目の縁起の良い奇数の日に一晩ごとに赤ちゃんの無事を喜び、お祝いをしていました。
それが江戸時代に、将軍家に子供が生まれた際、お七夜に諸大名がお祝いの品を贈るのがならわしとなり、庶民の間にも広まって、後に誕生7日目のお祝いする「お七夜」だけが残りました。
「お七夜」には子供の名前を発表する儀式、命名式をします。
命名書と呼ばれる紙に赤ちゃんの名前と生年月日を書き、神棚か床の間、枕もとの高い壁などに貼ります。一ヶ月ほど飾って、その後はへその緒と一緒に保管します。



お七夜に招待された場合、お祝いはどのようにすれば良いのでしょう?


現在はほとんど身内だけで祝いますが、お七夜に招待されたら、お祝いとして紅白の蝶結びの水引の金封に「お祝」「御七夜御祝」として包みます。
相場は約1万円。お祝いのお返しは必要ありませんが、招く方は御祝い膳を用意してください。



「お七夜」の次は「お宮参り」ですよね。


お宮参りは生後約一ヶ月後に行います。その土地の氏神様に赤ちゃんの誕生を報告し、健やかな成長を祈願する行事です。
お参りする時期は、男の子は生後30日、女の子は31日目にすると言われていますが、現在は日数にこだわらず、母子の体調や気候で日にちを決められたり、家族で集まりやすい日曜や祝日などで行われます。
100日頃にされる方もいますよ。やはり身内のみで行います。



お宮参りの時に赤ちゃんを抱くのは、誰が正式なのでしょうか?


正式には、赤ちゃんを抱くのは父親のお母様、つまり赤ちゃんのおばあちゃんです。
そして赤ちゃんの両親が付き添うのが一般的です。ただ、最近は父親、母親と両方の祖父母が揃ってお宮参りをするケースも多いですし、赤ちゃんのご両親だけでされる方もいらっしゃいます。
神社には初穂料・玉串料を納めます。5000円から1万円が一般的です。

この記事は2016年03月15日にRCCラジオ「平成ラヂオバラエティごぜん様さま」の人気コーナー「人生の知恵袋~冠婚葬祭篇(進物の大進提供)」にて放送した内容をまとめたものです。 記事内容は放送当時の世相を反映した内容であり、閲覧されている現在では大進のサービス内容などが異なる場合がございます。予めご了承ください。